とてもたいへんだけれど、とてもいい勉強になる。それはなにかというと?
とてもたいへんだけれど、とてもいい勉強になる。それはなにかというと?
毎日の練習は、<基礎>をつくる日々の食事のようなもの
ピアノが上手になるには、おうちで弾くということが大切になります。
先生から言われた数冊の教材を。弾いてみたかった憧れの曲を。テレビドラマの主題歌を。クラシックの王道の曲もたくさんありますし、今はネットでも楽器店でも、気になった曲は、ほとんど手に入るかと思います。
日々の練習をコツコツ重ねることは、楽器が上達するための基本中の基本です。安定した基礎をつくる、毎日の食事のようなものでしょうか。
レッスンでの課題の曲を弾き、それらにマルをもらう。だんだん音符の数が多くなり、ふれる鍵盤の範囲が広がり、複雑なリズムたちもこなしている。気がつけば、階段をのぼるように少しずつレベルアップした曲が弾けるようになっています。(の、はず!)
人前でのドキドキは、子どもの頃も「先生」となった今でもまったく変わらず
そんな日々の練習を続けながら、ボンッ!!と大きな効果をもたらすものがあります。
それは、人前で演奏をすることです。
大きなホールでのピアノの発表会、というのがオーソドックスなイメージかもしれませんが、そういう場面以外にもクリスマス会での演奏や、数人集まっての弾き合い会もよいですし、そんな機会があればどんどん演奏してみましょう。
先日、練習を続けていたショパンの曲を演奏する機会がありました。
ピアノを弾き始めた頃から講師となった現在まで、発表会はもちろん学生時代での試験の数々など、いったい何度の演奏を経てきたことでしょう。いくつになっても、幾度かさねても、演奏前のドキドキは変わらずです。慣れる、ということは皆無です(笑)
どうして人の前での演奏が勉強になるのか。その理由は・・・
人前での演奏が、とても勉強になるという理由。
それは、ふだんよりずっと真剣になるからです。
いつものレッスンでは、初めて見る練習曲を、ゆっくりのテンポからスタートし、すらすらときれいに弾けたらマル、では次の曲をね、ということになるかと思います。ですが発表する曲になると、仕上げのハードルがグッと上がる練習になります。
ひととおり、ふつうに弾けるようになってから、あらためてスタートする。ここが大きなポイントです。
更に確実に弾くために、先生、生徒さん、そして保護者、それぞれが時間とともに真剣になっていきます。この体験が、ピアノを弾いていく上での大きな糧となります。
発表する曲を、しっかり弾くにはどうすればよいの?
もちろん、日々の練習の中で、まちがった音を弾かないことや、弾き直しをしないようにしたり、暗譜で弾いたり、気をつけることはあります。その上で、よりしっかり上手に弾くための練習を、つかもとピアノ教室ではいくつか伝えています。
続く。