人前で演奏するための5つの練習方法とは?
つかもとピアノ教室で伝えている、人の前で弾くために必要な5つの練習は?
ふだんから一人で楽しくピアノを弾くのも、もちろんよいですが、発表会やクリスマス会など、場所の大小問わず何人か集まった時に弾き合ったり、聴き合ったりするのは楽しいことだと思います。そんな時にサラリと弾けるような、自分のレパートリーを持つこともよいことです。(レパートリーについては別の機会に)
弾く日程がわかったら、その日に向けて、いつもの練習に少しちがったことをプラスしてみましょう。その少しのプラスが、当日の自信になります。
①曲に書いてあることを、しっかり理解しましょう
ひょっとすると、この①に全てのことが集約されるかもしれません(笑)「理解する」というのは少々バク然としているようですが、楽譜のすみずみまでに目を通す、ということです。
練習してる時に見てるよ~!と思うかもしれませんが、あらためて曲を、よーく見てください。楽譜には、まず最初に大切なことが書かれています。
ト音記号?ヘ音記号?何拍子?何調?(長調で明るい?それとも短調で暗い?)
テンポは?(速い?ゆっくり?)でだしの音の音量は?(強い?弱い?)
などなど。つい、すぐに音を出したくなりますが、最初の重要情報をしっかり確認してからのスタートです。
②全体をながめて形式を意識しましょう
並んでいる音そのものへ注意を向けるのはもちろんですが、それと同時に「木を見て森を見ず」にならないように、全体像を見ましょう。
ページ数が多いと「大変すぎる・・・」と練習前からグッタリすることも。ですが曲というのは、案外同じことが出てきます。
主役部分であるメロディーと、その後の展開する部分、それらをグループ分けして構成を頭に入れることで、なんとなくコンパクトになった気がします。
③弾く日から逆算して、仕上げる部分の時間割を決める
最初のページから最後まで、ただ弾き通すだけの練習をしていたら、おそらく本番直前に大焦りになることしょう(笑)
弾きとおすことも、もちろん必要な練習です。が、それとは別に、部分部分で期間を決めて弾けるようになりましょう。②で言った、グループごとの仕上げがその一つです。
たとえば3つのグループがあるとしたら、本番当日の1ヶ月前までに弾けるようにする。だとすると逆算して、その2ヶ月前から「10日間ずつ1つのグループの練習をする」という感じでしょうか。(グループというのも少しおかしな表現ですが)
そうやって部分的に弾いていくことで、抜けがなくなるように思います。
④暗譜を確実にしましょう
暗譜をする。楽譜を見ないで弾く、ということですが「確実な暗譜」これは本当に大切なことです。(楽譜を見ながらの演奏がいけないわけではありません。が、弾くことに集中するために、できれば暗譜がよいでしょう。)
弾く前のドキドキは当たり前ですよね。私の場合ですが、その緊張感と同時に、ふとわきあがるのが「あの部分、なんの音だっけ??」ということです。誰でも浮かぶことかもしれませんが、ただでさえ緊張している中、ここに「不安」という暗雲がただよってきたら、弾くのがこわくなってしまいます。
そういった不安要素をなくすために、それこそ五線紙に書けるぐらいになると、少しは安心できるでしょうか(笑)
私のまわりには尊敬できるピアノの先生が多くいるのですが、その中のお一人から聞いたこと。それは、右手、左手、片手ずつの暗譜するということです。右手は主役部分が多く、手が覚えてくれやすいですが、左手は、それに呼応していることが多いので、けっこう無意識に弾いていることがあります。
発表会でたまに見かけるのが、右手は良いのに、左手の音を1つ間違って弾いてしまい、その後も正しい音に戻れず残念な演奏になってしまう・・・こういうことを防ぐために、左手のみの暗譜というのは、とても効果的だと思います。
⑤メトロノームを使って、テンポを安定させましょう
練習の中では、時々メトロノームを使います。練習過程で使いますが、あえて曲が仕上がったテンポを、しっかり数で認識しましょう。
緊張すると、自分の中のテンポ感が揺らいだり、速くなったり、逆に遅くなったりします。速すぎても遅すぎても、いつもの感じとは異なってしまい調子が出ないことも。そういうことを避けるため、たとえば<四分音符=100>など数で認識して、メトロノームの音<カチッ、カチッ、カチッ、カチッ・・・>このカウントを心の中でとらえておきましょう。このカウントに自分のピアノ=音楽をのせていけば、安定して弾けると思います。
これらの練習するするためには、真剣にならざるをえない、ですね!
ふだんとは一味も二味もちがったことを加えることで「よく弾けた~!」という満足感を、より感じられるのではないでしょうか。
関連記事
-
<コード奏法>を使って忙しい毎日でも、がんばる中学生です
コード奏法とは? 自分を含め息子を見ていても、音楽の楽しみ方、知り方が、ほんとう …
-
つかもとピアノ教室クリスマス会2日目でした
クリスマスイブの本日、教室にてクリスマス会2回目でした 昨日に引き続き今日は2回 …
-
親子連弾も暗譜でチャレンジ!
みんな仕上げに向けてレベルアップしています レッスンごとに、生徒さん達の曲が安定 …
-
【演奏】富士の山/コードのみで歌の伴奏
大学1年生・Mさん
-
つかもとピアノ教室でのミニコンサート番外編①「クイズ」
2019年がスタート!3学期も始まっています 街中が華やかな12月から、なんとな …
-
つかもとピアノ教室にて「夏休みだよ!ミニコンサート」を行いました
つかもとピアノ教室のレッスン室とリビングにて生徒さんと保護者の方々が集まりました …
-
ピアノはもちろん楽器の演奏は いつも頭を働かせ心で感じながら♪
春爛漫!なにごとも新しい気持ちで向かえそうです 新年度がスタートして3週間ほどが …
-
PCで教材を日々作成しています
ミューズスコアというソフトを使って作業しています レッスンでは時々、私が作ったオ …
-
私もショパンを練習中
ただいま私が練習しているのは、ショパンのソナタ3番の終楽章。 ロンド形式で、計3 …
-
「モニターって、なあに?」大人のグループレッスン〜60歳以上の方〜のモニターを募集します!!
シニアピアノグループレッスンのモニターってなあに? 新たなコースであるシニアピア …